この夏は、南海トラフ地震の注意情報やら、海水温の高さゆえの勢力が強
い台風の相次ぐ襲来など身に危険を感じる事態が続いておりますが、報道
のあり方に疑問を感じる機会でもありました。
敢えて1週間以内に対となる巨大地震が起きるような注意情報を発信した
気象庁の勇気には敬意を表しますが、それを報道する一部マスコミには正
確さが不足し、いたずらに警戒心を煽っていましたが、気象庁の資料にき
ちんと眼を通すと、過去の南海トラフ地震では32時間後、2年後(正確に
は24か月後)、3年後(正しくは26か月後)に対となる南海トラフ地震が
発生したことはあるものの、何百年も開きがあり対となる地震が発生して
いないと思われる(もしくはデータがなく証明できないなどの諸説もあり)
ケースも多々あり、決して高い確率で1週間以内に地震が発生するわけで
はないのに、ホームセンターなどに備蓄品を買いに走る市民の映像を流し
たりと、煽り放題でした。
どうも南海トラフに限らず、東日本大震災の前に大きな余震があったり、
能登でも、熊本でも翌年に大地震が再び起きた話とがごっちゃになってい
るような。報道によっては気象庁の資料に記載の数値とは異なり大きめの
震度分布や津波予測を使用している報道もあり、あれっ、このニュース何、
気象庁の資料見てないの。と驚いた次第です。
1週間たち、注意期間が終わっても対となる地震、つまり地盤のずれの割
れ残りが割れて地震が発生する可能性がなくなったわけでもないのに、予
測がはずれて一安心的な報道も目立ちましたが、・・・
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