パワフルながらも発進しずらいBJ50。
PJ、MJのセッティング地獄にはまる前に、多少効率が良いらしいエアクリーナエレメントにを変えてみようかと思い立ち、
KN企画のパワーフィルターなるものを購入しました。1000円程度の商品なので、多くは期待してませんが。
で、結果。・・・発進時のもたつきがほぼ解消してしまいました。そればかりか、高速がすごく良く伸びます。
KN企画製(たぶんKOSOかどこかの台湾製)のマフラーと同じくKN企画のパワーフィルターの相性が良いのでしょうね。
うーん。かなりパワフルなBJになりましたよ。
発進してすぐパワーバンドに入り、モリモリ加速する感じです。スピードが上がるのに時間がかかりません。
今まで13年くらい乗ってきたBJが、排ガス規制で抜かれた牙を、やっと取り戻した。てな感じでしょうか。
何と言っても乗るのが楽しくなりましたね。
ただ、燃費はかなり悪化しました。
また、真冬には十分に暖機運転をせずに発進しようとすると、最初だけですが、やはり発進しづらく、煙もモクモクです。
起死回生、KN企画パワーフィルター


ハイスピードプーリーの組み込みから早3年、4000Km弱の走行を行い、真冬の発進しずらさはあるものの、KN企画
のパワーフィルターのおかげで、一旦エンジンが暖たまれば、絶好調だったBJ。
しかし、冬ももう少しで終わりそうなこの季節(2024年3月です。)になり、ふと気づくと、停車間際に何か異音が。
カラカラとも、パタパタとも聞こえる異音が下回りから、外観上は問題なく、色々想像するに、Vベルトがクランクケース
カバーの内壁に接触しているのではないかと推論しました。
で、ケースを開けると、カバーに薄っすらとベルトが擦った痕がありました。
エンジンをかけてみると、ベルトがかなりぶれているというか、たわみを生じており、アイドリング状態ではぎりぎり問題
ないものの、もしかしたら、低回転時にVベルトのたわみが大きいのではないかと想像。
Vベルトの摩耗(幅が短くなった?)を疑い、新品に変えたものの、やはり異音がします。幅も新品と変わらないようでした
し、疑いはプーリーの摩耗に。なんてったって安い横綱製品(台湾製だよね)ですからね。
ここで、ネットで、Vベルトのたわみについて検索。・・減速時は、プーリー側(ドライブ側)の回転しようという余力と、
クラッチ側の停止しようという相反する動きで、Vベルトはたわむものだという記述を発見。でも何故急に。
考察するに、純正は太ボス仕様なのに対し、横綱のプーリーは付属の細ボスを使用します。横綱ハイスピードプーリー
は、そのボスの細さ故、Vベルトを純正状態よりたわませてはいるが、いままではぎりぎり大丈夫であった。でも、部品
の摩耗により、限界に達した。・・・ということなのでしょうかね。真実は不明ですが。
で、3年前に、安さと評判から選んだ横綱の同一製品は欠品で購入できず、仮に購入できたとしても、引き続き、細ボス
を使用するのにはかなり抵抗あり。そこで、純正の太ボスを使用するキタコのパワードライブキットTypeXを買うことに。
以前の横綱のように在庫処分で安いのを発見し、即注文しました。ちなみに現状は、横綱のプーリーにキタコのフェイス
を合わせて使用しています。今回はセットなので、キタコのプーリーにキタコのフェイス。
キタコのフェイスが2つになってしまいましたが、当然新品の方を使用。
クランクケースから異音が、もしかしてVベルトが当たってる?
ハサミ状のホルダーは簡単にロックナットを締めこめます。
柄の部分が地面に当たり、つっかえ棒の役目をきちんと
果たしていますね。安いのにすばらしい。
各プーリーの直径はキタコ9.8cm、横綱10cm、純正9.5cmでした。
上段のフェイスの左(セット同梱)と真ん中(単品購入)はどちらも
キタコ製で、全く同じもののようです。フェイスの直径はキタコ9.8
cm、純正9.4cm。ちゃちな定規なので誤差ありですが。
キタコは純正太ボス使用、横綱は細ボス、純正はもちろん太ボスです。
キタコのパワードライブキットTypeX の組込みは、新たに調達したハサミ状のユニバーサルホルダーの使用により、あっけなく完了。
今迄、ベルト式ユニバーサルホルダー(デイトナ製)で苦労していたのが、嘘のようです。道具って大事ですね。
また今回、ウェイトローラーは発進時に繫がりが悪かったことを考慮し、 5g ⇒ 4.5g に変更しました。
Vベルトは前回同様、グランドマンのマッシモVBJ-222Yを使用しています。
結果、発進がしやすく、横綱プーリーほどの加速感がないですが、トルクが太くなったような加速感があります。
きっと、実際にトルクが太くなった訳ではなく、谷間のないスムーズな変速なのでしょう。
ベルトもプーリーも慣らしが必要と思い、一気にアクセルを開けたりはしていないので、高速の伸びなども含めて、実際どうかは、今後の
確認にはなります。 で、肝心のVベルトの当たりは、今のところなさそうです。
まあ、季節の変わり目でもありますし、しばらく乗ってみましょうかね。
異音の原因はリアシャフトのベアリングと判明
プーリー、Vベルトを変えて暫く乗っていましたが、異音が復活。というか、スピードを下げての停車間際だけでなく、
走行中もバタバタというか、むしろ、カラカラいうようになりました。つまりは悪化してきたような、別の原因のような感じです。
プーリー、Vベルトの交換後、各部が馴染んできたのか、走りそのものは良くなってきたのですけどね。
で、再びクランクケースを開いて点検。
見ても触っても、プーリー側に異状なし、ばらしてみるかと思いましたが、まずはクラッチ側を触診。
しかし、どこにも違和感なし。 新品に代えたVベルトもケースとこすれた痕は全くありません。
で、何気にタイヤを回転させると。おっと、ゴロゴロ引きづるような音がします。
悪化したことで分かりやすくなったのでしょうかね。
これは例のやつ・・・・プライマリーギア周りのベアリング、下手するとギアの欠け。
というのも、購入時(もう16年も前だ)に、バイク屋さんに言われたのです、
このバイク、18000Km位でリアのギア周りが必ず壊れるから、保証期間の1年のうちにガンガン乗って、
壊れたら持ってきなよ。と。
おいおい、実はいま今、17000kmを超えているのだが、1年どころか、16年かかってるよ。
で、自分で治すか、いやギアまでいってると、手ごわいな。ベアリングプーラー持ってないし。
そうそう、バイク屋さんに相談するか。
で、近所のバイク屋さんに、クランクケースカバーを外した状態で乗って行くと、やはりベアリングがダメと。
またバイク屋さんの経験上、ギアやクランクケースそのものが削れている場合もあり。と。・・・ガビーン。
しかし、次に不幸中の幸いのお言葉が。
工賃5500円だよ、ベアリングだけでも、ギアやケース変えても工賃は同じ。だと。
ヤマハは部品も値上がりしているけど、かかっても部品代だけだよと。
おいおい、じゃあ、ベアリングプーリー買って、自分で苦労してプーリー抜いて、新しいのを圧入すること考えたら、
それだけでも、かなりお得じゃないかと、思った次第です。
最悪、ギアとケースまで交換して30,000円ちょっと。ベアリングだけなら12,000円程度だと。
これは、バイク屋さんにお願いするのが最善。いや頼まなければ損。という結論に。
で、バイクを預けて3日後には修理終了。 しかも、御代は11,000円少々。かなり得した感じ。
で、乗ってみると、静かになってます。全く問題なし。
必要かどうかわかりませんが、1週間ほどは急加速も避け、慣らし運転。 完了です。
この件は終了。
但し、修理前の自己点検の際、プーリーのベルト痕からして、Vベルトがプーリの端(外周側)に届くのには
まだまだ余裕があることを確認。
実はプーリー交換の際、純正使用時には使用しており、横綱使用時にははずしていた、ボスとフェイス間の
ワッシャーをキタコの説明書きにしたがって、装着したのですよね。
当然ながらプーリーとフェイス間の隙間はわずかですが、拡大し、Vベルトは外周に到達しにくくなります。
しかし、それが、Vベルトをケースに接触させないことにも貢献したのではないかとも思っています。
いずれまた、Vベルトをもう少し外周側に行かせる方法を考察してみたいとおもいます。
で、BJも治った梅雨っぽい季節の中、ひとつ気になることが、
以前、雨が降っているとエンジンの吹けが良く、天気が良く暖かいと、吹けがイマイチという状況が長く続きましたが、
またそんな感じになってきました。
以前はエアクリーナーエレメントが原因と結論づけましたが、今回も同様なのか。
実のところ、KN企画のパワーフィルターに変えて問題ありませんでしたが、
プーリーの交換に合わせて、これも買い置きしてあった新品のKN企画のものに交換したのですよね。
そもそも、純正ではないので、エレメントにオイルを垂らしていませんが、もしかして必要?
次回、の休みにでも試してみましょうかね。
交換前のエレメントも十分奇麗ですが、吹き戻しオイルがベッタリしていたので、実はそれが良かったのかも。
まあまあ、お楽しみです。