過去のコラム(Column61〜80)

  ショートコラム一覧へ   最新のショートコラムへ






Column80  2005/12/11 up               


 
■ 前を向いているか?

  最近思うことなのですが、人には、・・いや、人の行動には明らかに2種類のパターンがあります。
  
   @ 前を向いている。 ( ・・・・現在 (いま)と、未来を見ながら生きてる)
   A 後を向いている。 ( ・・・・過去を振り返りながら生きている)
  
  私の接する方々は大概、この2つに分別できます。 (いや、ごみじゃないので層別というべきですか。)
  もちろん世の中には、B 現在 (いま)を精一杯生きている方 も大勢いると思います。でも、私の周りの
  方々は、ほとんど@かAに区分できるのです。


  そして、
  @の方々は更に層別できます。 大きく2分すると、
    @−@ 目指す方向がある方。
    @−A ただがむしゃらに、前・先 を見ている方。 どこへ行こうとしているのかは分かりません。

  実は、@−Aの方の多くは勤務先社内の方々、@−Aの方の多くは会社以外の知り合いなのです。

  @−@の方も2分が可能です。
    @−@−@ 目指す方向、目的地へのマイルストーンがある方
    @−@−A 目指す方向は、ぼんやりと見えているけど、いつ目的地に到達するか全く分からない方

  @−@−Aの方の目標は、 もしかしたら目標は蜃気楼かも知れません。
  でも、かなりはっきりとした行動の方向性があり、 ある意味行動のための価値観 が明確です。
  @−@−@の方々にはビジョンがあります。

  どちらも、私に影響を与えてくれる方々です。
  そして、私が懸命に前を向いて進もうとしていると(そう思っているだけですが)、私を承認 (アクノリッジ)してくれ
  て、励まてくれ、勇気や行動力を与えてくれます。
  また時には、中々前に進んでないと嘆く私に対し、
   「自分では進んでないと思っていても、少しずつ確実に進んでいるはすですよ。」 と声をかけてくれます。

  コーチをやっている知人は、@−Aの方に質問をしていました。
   「3年後、5年後にどういう自分に成っていたいですか?」
   (実際の言葉は違いますが、言っていることはこのセリフの通りです。)

  また、@−@−Aの方にも質問をしていました。
   「いまやっていることをいつまでにやれば、成りたい自分になれると思う?」
   「成りたい自分に成るために足りないことがあるとすると、何だと思う?」


  でも、コーチをやっている知人もAのような方に対しては、あまり質問めいた会話をする気は起きないようです。

  前を向いている方は、前を向いている方を助けようとする。
  前を向いている方は、前を向いている方と協力しようとする。
  前を向いている方は、前を向いている方のパワーを分けてもらおうとする。 そんな感じなのです。

  だから、ちょっとだけ前を向いている私は、更にどんどん前に進めます。

  でも、私はコーチではないですし、会社の皆(=仲間)がちょっとでも前を向いてくれればいいなと思っています
  ので、皆に前を向き、一歩ずつ進む楽しさを社内に伝えていきます。・・もちろんAの方にも。







Column79  2005/12/3up                


 
■ 「やる」と決めた凄いやつ

  12月2日の朝日新聞掲載の記事に感動しました。 しかも、久々の大感動。
  富士重工業の44歳の社員が、WRC(世界ラリー選手権)のオーストラリアラリーを完走し、総合21位でフィニッシュ
  したそうです。・・もちろん、これだけなら感動しません。

  でも彼は末期がん。余命1年半と診断され、既に診断より1年半は過ぎています。
  不安な日々を過ごし、イライラしていた中で、WRCへの出場を決意。
  車はもちろんスバルインプレッサ。しかも、助手席(ナビゲーター)は奥様が担当。死ぬ前に何かをしたい、何かを残し
  たいという思いと家族の愛が彼を支えたのです。奥様、5歳、4歳、1歳の3人の子供を残して死ななければならない
  彼の果敢な挑戦は、実に感動的です。

  彼は元々、スバルのワークス車両の開発チームの一員。だからこそ踏み切れたのかも知れませんが、個人としての
  出場で、極めて過酷なWRCで1345Kmを完走するというのは、極めて困難です。
  しかも市販車であるグループN出場で、ワークスマシン(グループA)も混じった中での21位。

  さて、我が身を振り返ってみて下さい。あなたなら、そんな挑戦が出来ますか?
  元気であるか、死を前にしているかが、あなたの決意に影響を与えますか?

  もちろん、やりたいことが見つかっていない方もいるでしょうし、やりたいことがあっても踏ん切りがつかない方もいら
  っしゃるでしょう。
  でも「やる」と決めることは全てのスタートラインです。

  何もやらずに楽をするか、やると決めてやりたいことをやりとげるか、選ぶのは自分自身です。
  誰か(何か)が背中を押してくれるのを待っていては一歩も前に進めません。
  明日でなく、今日、決断しましょう。







Column78  2005/11/24up               


 
■ 師走を前に思う

  何か寒々とした季節になりましたが、街もクリスマスムードが漂いだしています。もうすぐ12月。今年のクリスマスは
  カミサンに何をプレゼントしようかな、なんて考え始める時期です。(子供は勝手に欲しいもの言いますから。)
  年賀状にもそろそろ取り掛からなければならないし。

  実は私の仕事上でのこの時期は、今年の反省を行い、来年の方針を考える時期でもあるのです。
  今年もまだ1ヶ月あるのになんて言ってられません。ゴールで立ち止まってはいけないのです。何故って、ゴールに
  入ってゆっくり次の行動を考えていたら、あっという間に春になってしまうからです。

  そういえば、伊藤守先生の 「もしもうさぎにコーチがいたら」 にもそんなことが書いてありましたね。
  自分の部下にも、「そろそろ来年なにやるか考えてね」と言わなければなりません。

  懸命な方々はきっと再来年何をやるか、5年後何をやるか、と考えているのでしょうが、私は中々そういう思考になれ
  ません。今年やることはうまく出来そうだ。次はあれとあれかな。なんて具合です。

  部下には「自分の3年後、5年後、10年後のビジョンを持つといいよ。」とは言いますが、自分の10年後、うわあ○○
  才だよやべえ。てな感じなのです。
   うわあ本当にやばい。定年したら何やろうかな、なんて考えるのはあっと言う間のことです。

  サラリーマンの困ったところは、
  大きな変革を望まない限りは、今の会社での安定は捨てがたいですし、10年後自分がどういう役職・地位で、どんな
  部署にいるかが非常にわかりにくい点です。つまり自分のキャリアが分かりにくい。専門職的に力を発揮している方や、
  自分で道を切り開ける方は別として、企業の管理部門にいる多くの方は同じような境遇なのではないでしょうか?

  まあ、せっかくコーチングに出会ったのですから、セルフコーチングをして自分の残りのキャリアについて考える師走
  にしてみますか。







Column77  2005/11/24up               


 
■ 餃子に学ぶコミュニケーション

  今日は、部下指導の参考になる、人に想いを伝える難しさについてのお話。

  昨日夕方のTVで面白い特集をやっていたのです。餃子の王将の中国進出についての密着取材。
  えっ。餃子って中国料理じゃないの。もちろんYES。

  でも中国の餃子は基本的に水餃子。日本風の焼き餃子というのは存在しないのです。
  日本料理は、中国では高級料理。ちょっと高級なイメージで見られるはずの日本風の餃子やチャーハンで勝負しようとい
  うのです。

  ところがところが、このビジネスの苦労話が面白い。
  実は中国にも焼き餃子はあったのです。惣菜や水餃子の余りをさっと焼いた家庭の残り物的料理。そんなものに高い金
  を出す客はいるのか?

  そんなスタートでしたが、 面白いのは中国人スタッフにどうやって、王将のチェーン店としての味を再現させるかが一番
  の苦労であり、見所なのです。

  乗り込みスタッフの日本人料理人は関西弁で叱咤しながら中国人調理人に練習をさせますが、中々、王将の味にはな
  りません。
  そもそも日本風に餃子を焼いた経験なんて無いのです。餃子が中まで焼けてない、焼きすぎて焦げてしまった、なんて
  感覚が分からなかったのです。

  中国人料理長に至っては、中国流(つまり本場流)、自分流の味付けをしてしまいます。
  自分の味を出すのが中国の料理人。 まして中国人の好むのは脂っこいチャーハン。 そんなプライドがあるのです。
  日本風で売りたい経営サイドのニーズは理解されていません。

  文化の違いというより、考え方の違い。自分の味が認められて雇われた。そんな想いもあるのでしょう。指導者である日
  本人料理人は怒鳴る怒鳴る。通訳も叫ぶ叫ぶ。中国人料理長は逆らう逆らう。
  それでも想いは全く伝わらず、仕舞いにはお互い爆発。

  乗り込みスタッフのリーダーが日本人料理人を呼んで諭します。
   「どうしたんだ?」「言っていることが全く伝わりません。」
   「彼らも頑張ってる。それなのに君は、彼らが今まで築ずき上げたものを全否定しているだけだ。大声出したって何も
    伝わらないよ。」

  自分達の求めるものは何なのか、お客様に出したい味はどういうものなのか、何でその味にしたいのか。
  そんな大事なコミュニケーションがそもそも無かったのです。たぶん。

  何故、最初にやらなかったかは分かりませんが、日本人料理人は、自ら王将のチャーハンを作り、中国人料理長に食
  べさせます。中国人料理長の顔がみるみる変わります。
  「旨い。」 そんな表情です。

  中国人料理長は一発で、同じ味を再現しました。彼もプロです。しかも4000年の歴史背負っています。
  二人は肩を叩きあって喜んでいました。心が通じたのです。旨いものは旨い。それは通訳なしでも伝わったのです。

  上司が部下を怒鳴る光景をいまだにそこ、ここで見かけますが、怒鳴ったって何も解決はしないということに、いやそれ
  ばかりか恐怖や不満、よくてやらされ感が募るだけだということに何故みなさん気づかないのでしょうか?
  私には不思議なことです。
  
  たぶん怒鳴っている方は、何でこんなことが出来ないのか?俺だって怒鳴られて学んできたのにと思うのでしょうが、
  そんなことは20世紀の昔話とでも思うべきでしょう。

  人にはその人なりのやり方があります。一番良いのはその人のやり方を活かすこと。まあ餃子のようにどうしても自分
  と同じやり方を再現して欲しいのなら、相手にわかるやり方で説明して覚えてもらうしかないのです。

  王将の話は私にとってもいい教訓となりました。ビデオに撮っておいて、会社の管理職研修にでも流せれば良かったの
  になあと思ってしまいました。







Column76  2005/11/14up                


 
■ ◎◎とはさみは使いよう

  「◎◎と鋏(はさみ)は使いよう」 人を動かすことに関する誰でも知っている諺です。
  でも、◎◎と鋏って本当に使い方で働きに違いがでるのでしょうか?

  まず、鋏(はさみ)。
  皆さん、鋏に左利き用があるって知っていますか。文具店で見かけたことがあるでしょう。左利き用は右利き用とは刃の
  合わせ方が逆になっています。試しに普通の鋏を左手でもって紙を切ってみてください。うーん、なんだ普通に切れます
  ね。

  あっ鋏も紙も新品でした。ちょっとしなっとした紙を古い鋏を左手に持って切ってみましょう。
  ああ今度は切れません。(良かった。)・・・右手なら普通に切れるのに、左手ではうまく切れません。

  刃と刃がぴったりと合うようにうまく力をかけれないから切れないのです。
  植木鋏なんかだとガタが出易いので、この傾向は顕著。両手でしっかり刃を合わせるように動かさないと用を成しません。
  やっぱり鋏は使いよう。

  では◎◎は。・・・もちろん◎◎は「バカ」。うーんアホでもいいかも知れません。

  「あいつは使えない。」と、思える方は確かにいます。
  でも本当にバカなのでしょうか?・・本当のところは、経験が不足していたり、思い切りが足りなかったり、人とは考え
  方が違ったり、ちょっとだけ感性が鈍かったりするだけで、要は、相手が期待するタイミングで動き出せないだけなのでは
  ないかと私は思うのです。

  「バカの壁」 なんて本を私も読みましたが、周囲の方とは違った価値観、違った興味で生きている方に自分の価値観を
  押し付けようとしたら、やはり壁を感じることでしょう。

  コーチングの初歩段階では、相手が興味のある話題でコミュニケーションをスタートすることを教わったりしますが、実の
  ところ、興味のないことはきちんと聴けていないし、きちんと見れてもいません。ある意味バカになってしまうのです。

  よく、「あれ」とか「それ」とか、もしくはそもそも主語のない会話をしてくる方がいますが、正直言って疲れます。
  興味を持つ以前です。周囲の方はきっと皆、バカになってしまっていますよ。

  周りにバカを作らないためにも、「あれ、うまく言ったか?」 なんて会話はやめましょう。

  〆〆〆
  どちらかと言うとバカよりは、頭の良い方(もしくは自分でそう思っている方)のほうが使いにくかったりしませんか。
  頼んだのと違う結果になったり、やり直させたら拗ねたり、自信があるだけにタチが悪かったりします。







Column75  2005/11/13up                


 
■ ペーパーコミュニケーション


  私の勤務する会社では、今年から採用内定学生に対して、双方向のコミュニケーションと気づき、そして入社後の
  イメージを持ってもらうための入社前教育を始めました。

  著名人のコメントが載った雑誌的な資料と、自分を客観的に振り返り、考えを再確認してもらうための質問が記載
  されたコミュニケーションペーパーを定期的にやり取りします。

  もちろん学生さんのレベルもまちまちで、「会社で働くということは、あなたにとってどんな意味がありますか?」
  例えばこんな質問に対して、「頑張ります。」的な内容から、リーダーシップの勉強でもしているのかと思えるような
  内容まで色々です。

  年齢に関わらず、真剣に考えている方は真剣に考えている。そんな印象です。

  「主体性を大事にして、自立性を持って行動します。」なんてコメントにはちょっとドキッとしながらも、飛んで火にい
  る夏の虫状態で、私の考えを返します。


  双方向のコミュニケーションですから、 当然、学生さんの書いたコメントへのアドバイスを返すわけですが、手分
  けして書いていますから、こちら側だって千差万別です。

  実は新人社員が交換日記的に、業務上の気づきや感想・疑問を日誌に書き、先輩社員がアドバイスする制度もあ
  るのですが、これも内容をチェックしていると、おいおいこれじゃアドバイスになっていないよ的なものも多く、上司
  が追記せざるを得ない場合も多いのです。

  もちろん、こういった、若い方々とのコミュニケーションは、アドバイスする先輩側の頭の中を整理させたり、客観的
  な思考をさせたりして、先輩社員側にも気づきが得られます。
  ある意味で一石二鳥。

  でも、上司と部下がコミュニケーションペーパーや、業務日誌での意見交換でもすれば、もっともっとコミュニケー
  ションが広がるのに、なんて思っておりますが、 これには皆さん「何で、俺が今更!」なんて感じで抵抗するでしょ
  うね。

  でも、それが出来れば、会社は確実に変わります。

  コーチングやクロスファンクションという言葉が結構流行っておりますが、
  それだけでは企業内の上下関係にあるコミュニケーションの壁は決して崩せません。 痛切に感じるところです。

  まして、経営者にとっては、コミュニケーションを変えることが業績向上に繋がることを証明するか、社員のストレ
  ス軽減に絶大の効果があると信じてもらわなければ、コミュニケーション教育へはGOサインが出せないのです。

  コミュニケーションの為のわかりやすい仕組み作り。私のスタートラインはそんなところです。







Column74  2005/10/29up               


 
■ ジャントッドのコミュニケーション

  ジャン・トッド。F1ファンならその名前を聞いたことがあるでしょう。
  フェラーリF1チームの監督にして、フェラーリ社の実質的社長。低迷していたフェラーリF1チーム建直しの立
  役者でもあります。また、ラリーファンなら彼のもう一つの顔を知っている方も多いのでは、80年代、生産台数
  の少ないグループBというモンスターマシンで争われたWRC(世界ラリー選手権)やラリーレイド(パリダカ等)
  を制したプジョーチームの監督でもありました。

  実はラリーファンであった私は、当時まだ日本法人もなく輸入後のメンテ体制も不十分だったプジョーの市販車
  205を購入し、度重なる故障に鳴きました。(まあそれはいいとして)

  彼はプジョーでの成功が買われて、低迷期のフェラーリに迎えられたのです。
  今年のF1の様相はまた変わってしまいましたが、週間東洋経済の10/29号に彼の記事が掲載されていました。

  ジャン・トッドが低迷したフェラーリチームを再建した否決は何か?
  「チーム内の意見を一致させたこと。」
  「エースドライバー シューマッハとも意見が合わなかったことは一度もない。」 と
  コミュニケーションの重要性を説明したそうです。

  まあ、どう考えても意見が合わないことはしょっちゅうあったのではないかと思いますが、目指すものが同じプロ
  フェッショナル同士。恐らく、お互いの考えを十分に理解し、お互いやチームが最大の力を発揮できるように真剣
  なコミュニケーションを重ねたに違いありません。・・・間違いないでしょう。

  技術開発力、ドライバーの卓越した技能・強靭性、資金力、監督の采配、メンバーのモチベーション。
  チームが総合力を発揮して1位でありつづけるには、これらのどれか一つでも欠けてはダメなのです。

  どんな過去の栄光があろうが、どんなエースであろうが、相手と真剣に話し合い、相手の力、相手の望みを確認
  し、チームのパフォーマンスを最高に高めていく。

  全く同じ事が、企業にも必要だと思いませんか。







Column73  2005/10/27up               


 
■ 試行錯誤(FOX FACE)

  

  我が家の玄関を占領しているこれ何か知っていますか?
  カナリア茄子とか、フォックスフェイスと言う植物なのです。
  実はカミサンの実家で栽培し、親戚中に配っております。植木鉢から生えた状態というのは、ちょん切った枝の
  状態。もう育ちません、枯れるのを待つだけです。黄色が綺麗で一見果物のよう、また茄子とは言っても、食べ
  れるわけではありません。
  観賞用として商売になるかどうか見極めていこうとしているようです。

  先月訪問した際には、かなりの本数が人の背よりちょっと高いくらいに育っていて、何だこれはと、びっくりしまし
  たが、鉢植えの状態にして百鉢近く配ったようです。親戚が100軒ある訳ではありませんが。

  農家というのは、電車出勤も、上司も部下もないし、定年もないしいいなあ、でも真夏でも温室で働いたり結構
  大変だし、自分がやったら腰を悪くしそうだなあなんて思っていました。
  でも、天候や肉体労働が大変なだけでなく、かなり試行錯誤し、本当に苦労しながら、商品となる作物を模索し
  ています。
  葡萄を試してハクビシンもどきに食べられたり、スイカを試したり、効率を上げるために蜂を飼ってメロンの温室
  に放したり、結構と大変そうです。

  よくホームセンター等に野菜の種を売ってたりしますけど、焼き鳥屋のたれと同じように、土や虫よけにも秘密と
  いうか工夫があって、一般家庭ではうまく育てられないようです。
  脱サラで農業をやるか、なんて言っている方を時々お見かけしますが、生半可な覚悟では出来ません。遊びで
  植物を育てるのとは次元が違うのです。

  会社員の私が苦労したといってもあそこまで、試行錯誤していないな。なんて思いながら見ています。
  皆さん、会社で試行錯誤していますか? 試行錯誤は、あなた自身を育ててくれますよ。







Column72  2005/10/25up               


 
■ 踊る大捜査線の組織像

  映画「踊る大捜査線2」。何度も見ているのにTVでやっていたのをつい見ちゃいました。

  見ていてびっくりしたのですが、殺人事件の捜査方法が行き詰まり指揮官が交代すると、それまでの完全な一方的
  指示命令型から、自分で判断して行動しろと指示が180度変わるのです。

  まあドラマですから、本物の警察と比べてどうかはこの際無視するとして、興味深いシーンです。
  過去に見たときは全く気に留めていませんでしたが、トルシェ型からジーコ型への大きな転換をしているです。

  自分の判断で行動しろと言った室井管理官のまとめのセリフ「責任をとる。それが私の仕事だ。」
  この言葉が、自律神経を持ったメンバーの集合体による組織行動の特徴を表現しています。

  最後のほうでの青島刑事のセリフ「リーダーが優秀なら組織も悪くない。」もちろんその通り。そんなこと言われてみ
  たい。

  実は、この映画では、犯人側も不思議な構成。
  同じ意思を持ち自由に行動する個別の犯人。リーダーもいないし、組織でもない。
  実は、この考えはアニメ 「攻殻機動隊」 のTVシリーズの犯人像、しかも副題であったスタンド・アローン・コンプレッ
  クスと同じ。
  人間までがネットワークの一部になった未来社会でスタンドアローンであることの意味を問うような場面が多々出て
  きます。

  「攻殻機動隊」の映画版第1作 「Gost In The Shell」 は、SF映画 「マトリックス」の映像に多大な影響を与えたと言
  われますが、なるほど見比べて見ると、そっくり真似されています。「踊る2」もコンセプトを参考にしたのでしょうか。
  アニメが好きなわけでは全くないのですが、近年放映された 「イノセント」 という映画をたまたま見て、
  「Gost In The Shell」の続編なのだと分かり、これが噂の攻殻機動隊なのか、と思って子供と一緒に見るはめになり
  ました。ちょっとはまってます。

  組織やリーダーについて真剣に表現していく映画やアニメが増えています。
  社会生活を営む我々にとってそれだけ重要な意味を持つようになっているのです。







Column71  2005/10/20up               


 
■ 2つのアンケート結果

  社会経済生産性本部による「労働組合のメンタルヘルスの取り組み」に関するアンケート(7/15発表)によると、心の
  病の原因は「職場の人間関係」が、2位の「仕事の問題」を引き離してトップになっています。
  メンタルヘルス低下の原因では「コミュニケーションの希薄化」が2位の「仕事量の増加」の3倍以上のポイントで1位。
  前年調査に比べ、心の病の多い年令層では30代が躍進。もっともっと中堅社員と話をしたほうが良さそうです。

  私の勤める会社では、メンター制度導入、成長を目的にした一般職目標管理制度の導入、コーチング研修の実施に
  より、2年前のアンケート時よりコミュニケーションが徐々に増えている様子がわかりました。
  でも、同じ上司を持つ2人の社員が、一人は「上司と十分コミュニケーションがとれている」もう一人が「成長や能力開
  発につながる指導は全く受けていない。」と全く反対の回答をしている例がありました。

  分析すると、仕事の指示を受けたり、世間話をすることが上司と部下のコミュニケーションだと思っている方が上司、
  部下の両方にいる反面、年令層の高い社員は、質の高い会話や自分の成長につながる指導を上司に求めており、
  それが彼らにとってのコミュニケーションだということです。 社内のアンケートで確認できる事実なのです。

  コミュニケーションは量と質、両方とも大事なのです。




Column70  2005/10/15up               


 
■ 人心改革は流行っていないか?

  小学生の体力が低下してきたことが今年もまたニュースに取り上げられていましたが、サラリーマンの根性が低下し
  てきたことはニュースにはなりませんね。
  大々的な調査があるわけではないので当たり前ですが、モチベーション関連の書物やストレス関連で話題となること
  はあっても、企業の不調や倒産が、社員の○○意識の低下に起因していると考えている経営層は実際少ないのでは
  ないでしょうか。(○○にはモチベーション、顧客、帰属、自立等、思いつくものを入れてください。)

  最近では改善ではなく、改革レベルの変化が必要だなんて左前になった多くの企業で言われていますが、実際のと
  ころ、業務や組織、経営の改革であって、一要素としての人心の改革はあっても、人心を改革の主体とする話しはあ
  まり聞きません。

  まあ、福助の再建を行った藤巻氏(弟)くらいでしょうか。福助の社員たちに、あんたらのセンスはファッション向けで
  はないというような発言をする場面(TVの特番)が印象に残っています。

  コーチングを導入したゴーンさんの日産改革にも意識改革は使用されてはいますが主体ではないでしょう。
  にもかかわらず、モチベーション関係の研修やHOWTO本はどんどん増えてますし、どんな会社でもリーダーシップ
  研修はあります。

  つまりは多くの企業では、十分な戦略もなく、なんとなくモチベーションアップを図っているのです。

  そんなことないよという人事関係者のいる企業は、言葉通りそんなことないのかもしれませんが、成果主義に代表さ
  れる人事戦略は、その仕組み上、全体のレベルアップではなく、社員のメリハリという観点に立たないと成立しにくい
  のが事実です。
  社員に支払う原資には限りがあります。成果の上がった社員に報酬を払えば、相対的に成果が低いとされた社員へ
  の報酬は下がるのです。モチベーションはどうしたって下がるでしょう。
  今となっては即戦力を採用するような人事戦略のほうが、よっぽど経営者受けするのかも知れません。

  人心改革は、行きつくところ、会社は誰のものなのか?
  というこれまた最近流行りの質問への答えを明確に出来る企業にしか意味がないものなのだと私は考えています。

  この質問への答えは企業毎に異なるでしょう。
  でも、オーナー企業である私の勤務する会社であってさえも、会社は社員のものだと思えるような社風を導くことは不
  可能ではないと思います。

  まだほんの第一歩ですが、現在の出向先でも、その考えを現実にするための小さな意識改革も始めています。

  会社の舵取りをしているのは自分だと、多くの社員が思えるような人心改革。私は目指します。







Column69  2005/10/12up               


 
■ 信頼の背中

  週間ダイヤモンドの記事で星野仙一の見せる力≠ニ聴く力=i辻秀一 寄稿)というのがありました。
  優秀な選手が必ずしも優秀な監督にはならない中で実績を残す名監督となった星野氏のコーチ力の分析です。
  記事の内容を拡大解釈し、ちょっと私流に解説してみます。

  仮にも指導対象がプロフェッショナルであれば、一から教える指導法より、自分で考え自分で成長するような指導
  法の方が、より成果を出し、さらには成果を自分のものにして次の成長を考えられる選手を育てることに繋がって
  いくものと私は考えます。
  納得していただける方も多いでしょう。

  プロ選手に自分で考えさせるという観点に立てば、大事なのは、セルフイメージを作るヒントをうまく与えていくこと
  です。辻氏の言うところのセルフイメージも同じでしょう。

  言語学者B.ウィステルに言わせると、情報が相手に伝わるのは、実際の言葉(7%)やしゃべり方や声のトーン
  (38%)を合わせてもまあ4割程度、残り6割はジェスチャー等の視覚の部分で伝わっていくそうです。

  週間ダイヤモンドの記事においても、聴くが3割、見るが7割で、選手にセルフイメージが出来上がっていくと書か
  れています。
  つまりセルフイメージをうまく与える力という前提に立てば、人の指導においては「見せる力」が重要。またコーチ
  ングの原則に立ち、コーチ自身の相手の話を 「聴く力」 も重要。この2つの力が星野氏にはある。とのこと。

  確かに、コーチングのファーストステップでは、相手の話を積極的に聴くことが大切と言いますし、私も実践してい
  ますが、B.ウイステルの説に立ち戻れば、「見せる力」に組み合わされるのは、「聴く力」ではなく、「聴かせる力」と
  いうことになります。

  しかし、私の部下や後輩を指導するイメージでは、第一に「聴く力」、第二に「聴かせる力」+「見せる力」となるの
  が理想。
  しかし、多くの方は第一に「聴かせる力」もしくは「見せる力」があって。第二はない。
  いや、そもそも何の力もない方もいらっしゃるのが現状です。
  「聴かせる力」がおどし、すかしやすごみであったりもします。

  私が「聴かせる力」を重視するのは、「聴かせる」ことは相手に行動させることであり、自分の行動である「聴く」や
  「見せる」 以上に困難なものである上、その根本には信頼が不可欠であると思っているからです。

  辻氏の解釈とは違いますが、星野氏は、情熱で「見せた」のではなく信頼で「聴かせた」のではないかと私は思い
  ました。そのほうが星野氏のすごさが強く感じられます。
  背中を見せて覚えさせるという言葉がありますが、聴かせるための背中は「信頼の背中」なのです。







Column68  2005/10/9up               


 
■ 時間のパラドックス

  歳をとると時間がたつのが早く感じる。誰でも思うことです。いい歳をした私にとって1週間はおろか1ヶ月だってあ
  っと言う間に過ぎて行きます。春が来たと思ったらもう秋です。

  でも不思議なことに、親子で並んでTVを見ていれば、1時間は1時間。
  親にとっても、子にとっても1時間。時間の長さは不変。人の感覚の違いが時間を長くも短くも感じさせる。
  ・・・・本当に感覚の違いなのでしょうか?

  実は時間の長さは不変ではありません。
  それどころか物の長さでさえ、ある条件の下では変わってしまうのです。絶対的時間の概念を覆した1905年の特
  殊相対論では、異なる速度で旅行している異なる観測者は個々の時間の基準を持っています。
  例えば、光速で何十年もの宇宙旅行をしてきた兄が、地球に残っていた弟より若いというような差が生じるのです。
  双子のパラドックスとも言います。
  なんと100年も前にあった理論ですよ。

  また一般相対論によると時空はエネルギーと質量によって歪みを生じます。
  有名なのはブラックホール。見たことはなくても存在するらしいことは知っていますよね。
  だからって道を走ったり、スローモーションで歩いたりしないで下さい。光速以上で移動しないと差なんて生じない
  のですから。

  難しい話はさて置いて、脳をフル回転して充実した時間を過ごしていると時間があっと言う間に過ぎるのは確かで
  す。 例えばテスト。また、完全に居眠りしている間にも時間が経ってしまっております。
  これもある意味、時間のパラドックスだと私はそう考えています。

  実はここまでは長い前置きです。
  今日1日何をする。今週何をする。今月、今年何をするかを考えていない方にとっての時間は長いはずですが、何
  となく過ごしているうちに貴重な時間は無為に失われていきます。

  コーチングではよく、1年後の自分を想像させたり、5年後にどんな自分になっていたいかを訊ねたりして、気づき
  の契機を与えます。
  でも、私の考えは逆です。今日1日をムダにしないため、今年1年をムダにしないために、5年経って成長が無かっ
  たことを悔やまないために自分自身に問いかけるのです。・・今日何しようか?今週何しようか?と。
  今日ムダにしないため。前向きに生きるためのコーチングですから。

  私にとって5年後にどうなっていたいかなんて人に気づかされることではないのです。
  今の積み重ねが5年後なのであり、5年後のゴールが判っていて前に進むのではありません。会社という枠を飛
  び出さなければ、5年後のターゲット、ゴールは自分で意図したものにはなりにくいので、5年後を想像してしまう
  と、会社という枠の中での人生は決まりきったつまらないものになってしまいます。
  ・・・モチベーションにとってはある意味逆効果。

  私もよく、入社5年目くらいの若者に対して、3年後にどんな仕事をしていたい?その為にどんな経験をすべきと
  思う?とは訊ねます。
  が、入社20年、30年の社員に退職金の額を教えることはあっても、そんな年齢の方に5年後10年後にどうした
  いとは今更訊ねません。もちろん私に訊いてくれる方もいません。

  だから「今出来ることを精一杯前向きにやろう」と自分に再確認するのが私のセルフコーチング。
  それが出来れば「打たれる出杭」になってもいいような気もしますし、後ろを振り返らないことが私流に時間パラ
  ドックスを味方につけるやり方にもなります。

  きちんとしたビジョンが見つからない言い訳なのかも知れませんが。







Column67  2005/10/8up               


 
■ 心の殺菌作用

  子供の宿題をみていたところ、森には殺菌作用のある匂いがあるとの記載が。
  森林浴が心を癒すのは知られていますし、わさび、だいこんをはじめ殺菌作用のある植物は知られていますが、ヒノキの仲
  間には虫歯菌がはびこるのを防ぐとの記述までありました。

  例えばハーブの類のように心に潤いを与えるという感覚的な効果だけではなく、具体的にかびやばい菌を殺してくれる成分
  がある植物が結構あることに自然の力強さを感じます。
  最近私の自宅のそばも緑が減ってきたのは残念な限りです。

  うーん、心の痛みも酸性やアルカリ性や酸素濃度のようにきちんと数字で表せて、ヒノキは回復効果が10とか、ジャス
  ミンティーが回復効果5とか明確だといいですね。

  でも先日会社で隣に座っている女性が一言。「私、ハーブティーって好きじゃないんですよね。」
  やはり人には好みがあるようです。







Column66  2005/10/7up               


 
■ 一歩前進

  なかなか社内に定着しないコーチングなのですが、一歩前進がありました。
  東京地区の役付職全員に配付されるメンタルヘルスの手引きに25ページ中の4ページではありますが、コーチング
  が取り上げられました。(社内の実情等の内容もあり画像を掲載できませんが。)

  上司としての部下との会話におけるコーチングスキルの活用を中心に分かりやすくまとめています。
  「しっかり聴く」 「承認する」はもとより、
  今や私の哲学(?)となっている「部下を一人前の人間として扱う」会話方法も取り上げております。

  メンタルヘルスの一環ではありますが、何千人かの管理職が手引きを開いた時に、コーチングというものがあることを
  知り、簡単そうだな、やってみようかなと思ってくれるだけでも前進だと思いますし、私がコーチングスキル解説の部分
  で原稿のお手伝いをさせていただことも含め、この前進にはかなりの満足感があります。

  社内への定着についてはまだまだずっと先でしょうが、心の中ではガッツポーズです。
  次は、社員の本当に望んでいることは何か?そんな切口を見つけていこうと考えております。







Column65  2005/10/3up               


 
■ ジンクス

  キットカットが受験生に売れているって知ってましたか?
  まあ単なる語呂合わせ。でもそんなものにでもすがりたい気持ちってよく分かります。でも、スポーツ選手が試合の
  際に過去に勝ったときと同じ色の靴下を履くとか、シャツは裏返しに着るとか(そんなの無いか)、靴は左足から履く
  なんて話をTVのスポーツ番組で聞いたことがあります。つまりはジンクス。
  有名なところでは、勝負た試験の前にはひげをそらない、とか。

  セールスマンが大仕事の際に赤色のパワータイを占めるなんていうのもジンクスに過ぎないのかも知れません。
  赤が力強いイメージを演出するのではなく、赤いネクタイというジンクスがそのセールスに自信を与えているのかも
  知れませんね。そんな気がします。

  私にはジンクスなんてありませんが、自分の手帳や電卓、3色ボールペンが身近にあれば会議でも落ち着けます。
  ジンクスとはちょっと違うかな。

  (2015年注釈、今だと消せるボールペンを忘れると会議で落ち着けないですね。10年で世の中は変わったね。)

  でも、精一杯努力した上で、自分の成功や勝ち運を信じられる鍵となる 「おまじない」や「お守り」があれば、更に
  頑張れるという自己暗示が効くのかも知れません。

  例えば、彼女や子供の顔を思い出して、重要な会議に臨む。そんな場面で彼女や子供を思い出すような方はほと
  んどいないかも知れませんが、だからこそ、お守りにもなり得ます。

  あなたにはお守りやジンクスってありますか?


  (追伸・・・ジンクスのある方がジンクスを守れなかったら、勝負に集中できないかも知れませんね。)







Column64  2005/10/2up               


 
■ 緑の中で変わる

  私の勤務先の玄関先(敷地内)には、都内駅前にもかかわらず、結構な森(というか植栽)があります。
  周囲には緑がほとんど無い都内の下町(永代通り沿い)なのですが、何十年か前に植樹した木々が生い茂ってしまいま
  した。
  こうなると通行人はもとより、来社するお客様も公園と見間違え、当社を探し当てられないこともあります。一応地下鉄の
  駅前なんですが。

  うっそうと茂り若干じめっとしてますが、ともあれ緑があることは良いことで、実のところ永代通りの車の騒音がうるさい
  にもかかわらず、春秋に空調を止め窓を開ければ、いい空気が吸えるような気はします。
  夏は窓を閉めてもセミが煩いのが難ですがまあそれも都会では一興。

  私は地下鉄を降りて地上に上がり、永代通りを50m程歩き、警備の方が開門するのを待ち、この緑をくぐります。
  眠気まなこはその間にしゃきっと見開いた目に変わり、会社での一日のスタートです。

  実は、子供の宿題をみていたところ、森には殺菌作用のある匂いがあるとの記載が。
  森林浴が心を癒すのは知られていますし、わさび、だいこんをはじめ殺菌作用のある植物は知られていますが、ヒノキ
  の仲間には虫歯菌がはびこるのを防ぐとの記述までありました。

  例えばハーブの類のように心に潤いを与えるという感覚的な効果だけではなく、具体的にかびやばい菌を殺してくれる
  成分がある植物が結構あることに自然の力強さを感じます。
  最近私の自宅の近辺でも、緑が減ってきたのはまことに残念な限りです。

  うーん、心の痛みも酸性やアルカリ性や酸素濃度のようにきちんと数字で表せて、ヒノキは回復効果が10とか、ジャス
  ミンティーが回復効果5とか明確だといいですね。

  でも先日会社で隣に座っている女性が一言。 「私、ハーブティーって好きじゃないんですよね。」

  やはり人には好みがあるようです。







Column63  2005/10/1up             


 
■ 時計回りのメソッド

  あなたが歩き出す時に最初に踏み出す足は、左右どちらですか?
  まあ、どちらでも良いのですが、左足から踏み出すとパワーが生まれるって知ってましたか?

  左足から前に出て、右足から後ろに下がる。
  真偽は全くわかりませんが、古来、日本でも左足から前にでるのが原則であり、エジプトの美術品にも左足が前に出て
  いるものが多いそうです。
  おそらく左足は東西に関わらず「気」の基本なのでしょう。

  実はこれって時計回り。ちなみにドライバーは締め込む時が時計回りです。
  時計回りが精神的パワーを生むと覚えてください。

  ちなみにゴルフのスイングは右利きなら、右上から左下に振り下ろす。つまり反時計回り。野球のスイングも同じ。
  でも、右投げ、左打ちというバッターも目立ちます。あえて投げと打ちの利き腕を変えて時計回りでパワーを引き出す選
  手もいます。

  私なりに理屈を考えてみると、
  一般に、心臓は左側なので、左側を前( 相手側≒敵側)に出すには、「気」によるバックアップが必要。自分を奮い立た
  せて、事に立ち向かう。それが時計回りのメソッドを生んでいるのではないでしょうか。

  くどいようですが真偽はわかりません。・・・私はいつも右足から踏み出すんですけどね。







Column62  2005/9/30up                


 
■ 会議の成果

  昨日は結構白熱した会議がありました。
  東京、大阪間のTV会議にて意見のぶつけ合いです。
  明確なファシリテーターがいるわけではないのですが、参加者全員の主張をきちんと聴いて最大公約数を見つけなが
  ら進めようというプロジェクトなので、いつの間にかファシリテーターを務める者も決まってきて、お互いの考えも浮き彫
  りになってきました。

  真剣に話し合う、しかも前向きに。これは結果を出していこう、成果を上げていこうという気持ちがなくては出来ません。

  実はこれ、以前にちらっとご紹介した2つのプロジェクトのうちの一つです。(仮にプロジェクトA)
  ちょっとずつしか前進しませんが、合意形成をしながらジーコ型で進んでいるような気がします。

  ちなみにもう一つのプロジェクトはあきらかにトルシエ型。最初に決めたやり方通りに、作業をしている感覚でどんどん
  進めています。(これはプロジェクトB)


  どちらも成果はでるのでしょうが、AとBの成果の内容には大きな違いがありそうです。
  プロジェクトBはかっちり紙に書ける成果。しかし、プロジェクトAは次々と新たな種を蒔いていくような参加者の心に残
  る成果。きっと成長にもつながるでしょう。
  どちらが良いかということではなく、プロジェクトの目的が違うのです。


  プロジェクトAのTV会議の最中に一旦マイクを切り作戦タイム。 「どういう形で進めたい?」
  「Win−Winでしょ。やっぱり。」「こっちも同じ意見だ。」(言葉はちょっと違ってましたが概ねそんな会話です。)

  もう少し意見を出し切ればプロジェクトAも次の局面に向かうと思います。







Column61  2005/9/27up               


 
■ 喉の渇きを癒やせる?

  会議や行事で発表を行う時、つい咳払いをしてしまう方はいませんか?
  さて順番が来たと思うと、何故か咳をしたくなったり、喉が渇くような気がして飴を用意する。
  経験ある方も多いでしょう。

  実はこのいがらっぽさは緊張からくる「あがり」なのです。つまり心の中の喉の渇き。水を飲んだって簡単には治りま
  せん。
  もし、何度か咳払いをしても収まらず、飴も飲料水もないのに何とかしなくてはならないなら、梅干を食べている自分
  を想像してみてください。何だか唾がでて喉の渇きが治ってきませんか。
  人によって梅干以外でも同じような効果のあるものがあるかも知れません。

  何を隠そう、私自身も人前やマイクの前に立つと、どうしても咳払いしたくなります。
  実は今月末、業務の実施状況を役員や多くの部門長の前で報告しなければならないのですが、待っている間に梅干
  を想像していようと思っています。

  もちろん、報告の流れをシュミレーションしたリハーサルを何度か行い、所要時間の確認と心のリハーサルをしておこ
  うと思っています。

  えつ。心の渇きをを癒して欲しい?・・・それはまたの機会に。







  ショートコラム一覧へ   最新のショートコラムへ