スズキ HiUP-R (ハイアップR) 再生作業記録! <続き>

HiupRを手に入れて早くも1年半が経過。フロントタイヤにはひび割れ、リアタイヤは丸坊主のまま
なので、安心しては乗れません。自分でやってみるかという感じでスタートしました。

「タイヤ交換の巻」 未知への挑戦といった感じです。

よし、自分でやってみるか。と思ったもののバイクのタイヤ交換はやったことがないのです。
かつて私にバイク整備を教えてくれた古くからのバイク仲間からも、タイヤ交換だけはやめておけ
と言われました。素人にはそれだけ大変な作業なのです。
まあ、だめもと、失敗しても損害が少ないように、安いタイヤを通販で物色しはじめました。

リアタイヤをはずすと、ドライブシャフトと、ブレーキライニングが見えます。
でも実は、リアタイヤをはずすには、かなり面倒な手順があったのです。

そもそもリアタイヤを取りはずす為には、何と、マフラーを外さなくてはなりません。
そして、マフラーを取りはずすにはエアクリーナーボックスを取りはずすことが必要。
エアクリーナーボックスをはずすにはボディカバーをはずす必要が、またそのためには
シートもはずさなくては、ならないのです。ふうっ。やりましたよ。全部。

左のエアバルブより、虫回しを使って。
虫(バルブコア)をはずします。

マフラーは、はずしたついでに、錆を落として、耐熱塗料を塗っちゃいました。

※タブレットでご覧の方、すみませんが写真の向きが勝手に90度あさっての方向になってしまいます。お許しを。

それでは、ホイール脱着から

「虫」をはずします

ボディカバー。これをはずすのは、
何度目でしょうかねえ。
手馴れてきましたよ。

これが虫回し、ドライバータイプ(左)
とバルブキャップ兼用タイプ(右)とが
ありますが、ドライバータイプは狭い
隙間にはいらず、キャップ兼用タイプ
を使用しました。

いよいよタイヤ脱着と装着  メインイベントですよ!

チューブレスタイヤはビートという部分で、タイヤとホイールが
密着して、空気を漏らさないようになっています。

そして、ホイール装着

ホイールを装着し、はずしたのと逆の順序で、マフラーだの、エアクリーナーだのを装着します。

タイヤ交換完了

私にとって未知の経験であるタイヤ交換は無事終了しました。

ラインの入った新品タイヤがいいですねえ。
試乗しましたが問題なし。1989年製のバイクとは思えない乗り心地です。

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まずは、タイヤ購入

いいのがありました。台湾製のKENDA。送料含め2本で3000円弱。安っ!
安いといっても、台湾で製造・販売されているホンダやヤマハの純正タイヤらしく、届いたタイヤは
しっかりしてました。

タイヤには型崩れを防ぐボール紙が入ってましたが、これが今回の成功を生み出したともいえる品質
管理状態を示しています。積み重ねて長期保存されペチャンコのタイヤは失敗の最大の原因らしいの
です。納品待ちしただけに埃ひとつ見あたらない新しさでしたしね。(大げさか)

実はタイヤが届いてから数ヶ月、暑い夏を待っていたのです。
タイヤはゴム製品。ゴムが柔らかくなる夏が作業時ですからね。

暑い夏の作業でしたが、フロントタイヤで苦労してコツをつかみ、
リアタイヤは、エイ、ヤという感じで交換出来ました。
まあ、おおいなる「満足感」とともにビールを味わったのは言うま
でもありません。やれば何でも(?)出来る。そんな感じです。

「グリップ交換の巻」 初歩的メンテですが、スズキはちょっとやっかいなんです。

HiupR純正グリップ
泥がこびりついたように
きちゃない。

DT230純正グリップ
さすがオフロード用、ワイヤー補強用の溝があります。
オフロード用は鍔(ツバ)の部分が大きいですね。

準備したのは、
HiupR用には、Daytonaが輸入している
ProGrip社製スズキスクーター用 左19Φ、
右22Φ115mm、貫通タイプ。

DT230用に、DRCチームグリップ 左22Φ、
右25Φ115mm、非貫通、モトクロス用。
これもワイヤー補強用の溝があります。

旧グリップ取りはずし

アクセルホルダー加工

すきまからCRC556を吹き込むと、
ねちゃねちゃと緩んできて、すっぽ抜けちゃいます。

あとは、ボンドを塗って、むりやり、グリップをはめ込みます。
硬い場合は、グリップの内側に、後々蒸発(揮発)するテレピン油(ペイント薄め液で可)でも
塗れば、スムーズに入るでしょう。

接着剤のカスをペイント薄め液
できれいに拭き取りました。

グリップエンドをつけて完了。

さてアクセル側。スズキ車は抜け止め(回転止め)があり、ねじ込んだだけじゃ入りません。
まずはニッパーで抜け止めを大雑把にカット。その後、ヤスリで削ります。
多少残ってもいいかと思ったのが後悔の元、もっとしっかり削らないとグリップがスムーズに
入りません。

で、完成。

こちらDT230も、いい感じで装着できました。

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ホイールからタイヤを脱着するには、まずバールでビートを落とします。中央の写真がビート
が落ちた状態です。レバーを上手く使ってタイヤを外すのですが、実は。マイナスドライバー
を使うほうが上手くいく場面が多々ありました。とはいえ、装着の際にはビートを傷つけない
ことが必要です。傷がつけばタイヤはお釈迦ですから。

新品タイヤのビートには専用クリームを塗るらしいですが、石鹸で代用。
結構苦労しましたがなんとか新品タイヤを装着。2本目はコツを覚えてスンナリ。
小型コンプレッサー(たった980円)で空気を入れてビートがくっつき装着完了。
最後はバスケットボールのようにはずませてタイヤを広げながら空気をいれて、
ボコッと音がして完成。


新グリップ差込み


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HiupR 純正部品番号

発進時に若干のもたつきがあるので、涼しくなったら、ウェイトローラーとVベルトを交換しようか
と思い、純正品相当の部品をネットで探してみましたが、古いバイク故、HiUPRへの適合がほと
んど記載されていません。NTBなどのメーカーに直接問い合わせても不明との返答がありました。
で、今更ながらパーツリストをオークションで入手。セピア系、アドレスVチューン系と共用部品は
多いのでしょうけど本当に共用出来るのかが判らない部品もあるので、消耗部品の純正部品番号を記
載しておきます。ちなみに、車体番号CA1DAB−132088以降がAE50RL、それ以前が
AE50Rです。

Vベルト              27601−37B00
                  ※メーカー純正部品は27601-25E00に統合されています。
ウェイトローラー          21650−36C00(16Φ×12mm、6g)
ダンパ(スライドピース)      21418−29C00(AE50R)
                  21418−29C10(AE50RL)
                  ※29C10はメーカー純正部品は21418-29C21に統合されてます。
ドライブフェイス(プーリーフェイス)21111−37B00
ドライブフェイス(プーリー)    21120−37B03
ランププレート           21431−37B02(AE50R)
                  21431−29C10(AE50RL)
スペーサー(プーリーボス)     09180−16041
クラッチスプリング         09440−52007
クラッチシュー(アッシー)     21501−36C00
クラッチハウジング         21220−04C01
マフラー              14310−36C01
マフラーガスケット         14181−02100
燃料負圧コック           44300−11B01
                  ※外見が全く同じヒロチーのセピア用は使用できませんでした。
クラッチカバーガスケット      11482−37B00
フロントブレーキパッド       59300−03860
フロントブレーキシリンダー     59600−36C00
                  ※KN企画のスズキ用汎用品が使用できました。
リアブレーキシュー         54410−16B01

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なお、HiUPRの負圧コックは、HiUP
やセピア系はもちろん、アドレスV100、
ベクター150などと同じものです。
せっかくなので、間違えやすい負圧コックの
配管のご説明します。

裏側(たぶん)に記載された記号のINはガソリンタンクのインレット(下側)、VENTはガソリンタンクの
エアベント(後方側面上部)、OUTはキャブレターに接続してください。また表側中央の鍵型に曲がったパイ
プはキャブレターに接続し負圧を感知する部分となります。11B01という記載はIIBOIではなく、メー
カー品番4430−11B01を表しています。
VENTはどこにも接続しないという紹介を知恵袋等でけっこう見かけますが、ガソリンタンクに圧を返す部分
となります。