スズキ HiupR (ハイアップR) 再生作業記録!

このバイクがカミサンの実家で眠っていたんです。義弟が乗っていた1989年製。もう動かない
ので捨てちゃおうかというので、とりあえずキャブレターを清掃したり、3時間ほど格闘すると、
なんとかキックでエンジンがかかるように。でっ、軽トラに積み、もらって帰ってきました。
写真の赤いビロードの椅子もすごいけど、いわゆる「つっぱりテール」という羽が後ろに付いてま
したが、取りのぞいちゃいました。つっぱりテールを付けるのにリアフェンダーをのこぎりで切り
落としちゃってあるみたいです。

どんどんばらしちゃいます。 錆びてるところはみんな塗装しちゃおうかと。
錆びは多いけど、車庫にトラクターと一緒に保管されていたので浅いようです。

付いていない部品は買うしかないですねえ。捨てちゃって無くなっていたリアキャリアと
リアフェンダー。
古いバイクなので、ヤフーオークションで安い部品を探し、同系列バイ
クHiUPの部品を発見。即購入。メーカーに新品があったら、そのほうが安かったかも。

で、こんな感じに仕上がりました。 ナンバーも登録して、一応、走れましたねえ。
でも、ハンドルがタイヤの向きとずれてるし、ウインカーが片方点かないし、うーん、なんだか加速も悪いし。

赤いビロード状のカバーをはがしたシート。ビロードの毛がねちゃっとくっついて、
大変だったのです。ふうっ・・て実は、カミさんが。取ってくれたのです。

ハンドルは、もう一度前部をバラシ、ネジ類を緩めてから、
蹴っ飛ばして、直しました。昔からの修正方法です。

本来のHiUP-R用は、もっと小さく、
斜めに付くのですが、HiUP用は、
ちゃんと荷物が積めるタイプです。

ある日カミさんが言いました。「実家に動かないスクーターがあった気がする。」 と。
まあいじってみるかとカミさんの実家へ。 当初は、簡単に動くようになると思ったのですが。 

初日は、こんな感じ!

そして我家。本格的作業の開始です。

無かったものが次々に付きました。

点火系統も点検、プラグは交換ですね。プラグは若干か
ぶり気味。焼きつき防止にオイルを濃くしたせいだろうか。
 (分離給油以外に、ガソリンにちょっと足したのです。)
グリップエンドが付いていたのですが、何故か片方しか無い。
で、なんと、自転車用のベルで作成。またもや100均の出番。
ベルトがへたっていると、パワーが出ないので、クランクケースカバーをはずして、点検しました。
ネジが固着していてはずすがすごく大変でした。ついでに、ミッションオイルも交換。
しかし、このカバーをはずさないとミッションオイルが交換できないということは、普通に乗っている
限り交換しなくてよいということなのでしょう。

Vベルトの点検。

で、試走したのですが、ここで大事件が発生!なんと、だんだん、フロントディスクブレーキが固まってきて
走れなくなりました。ブレーキディスク、ピストンキャリパーをはずして清掃。ブレーキオイル交換をしたので
すが、古いオイルが出ません。レバーを握っても油圧がないのです。どうやら、レバー一体のマスターシリン
ダー目詰まりしているようです。オーバーホールするよりは交換したほうがよいかと部品を探すことに。

ブレーキマスターシリンダーの交換。

再び、こんな姿に。何度目でしょうか。組んではバラシはたぶん7回目位。
デカールを貼った後、キャブレターの本格的オーバーホール。一番最初の時に、下半分を掃除して、エンジンが
かかるようになったのですが、加速のもたつきを解消するため、徹底的にお掃除しました。
部品がみな砂っぽいのでジェット類
の貫通を確認しながら清掃。スロー
ジェットが詰まっていました。
ガソリンが濃いようなので、ニード
ルはガソリンの噴出量を減らすため、
クリップの位置を1段上に変更。
左下の穴がドレン
このボルトをはずして、新しいオイルを90cc
注入。スポイト等じゃないと入れにくい。

HiUP用が合わなかったら
どうしようかと思いましたが、
ぴったり、つきました。

でも重大なことに気付いたのです。この頃のスクーターはヘルメットが収納出来ないと。

【 錆び落とし と 塗装 】

【 外装部品調達、取り付け 】

【 プラグ交換 (点火系統点検) 】

【 グリップエンド製作 】

【 クラッチケース内整備(Vベルト点検、オイル交換) 】

【 ブレーキ系統修理 】

【 フロントカバー修理 (塗装と仕上げの磨き) 】

【 キャブレター オーバーホール 】

ジェット類とスロットル、ニードル
メインジェット(右写真)は♯62.5
カタログデータ通りです。

本当の姿はこれ。

エンジン再調整!

【 キャブレター セッティング 】

やっと満足に走れるようになりま
したがアクセルを戻した時、エン
ジンの回転落ちが悪かったので本
日もキャブ調整。
ヘルメットが入らないのが幸いし
て、椅子を上げて小物入れをはず
せば、エンジンが見え、簡単な調
整は可能です。
エンジンの回転が下がりにくいのは、ガソリンが薄い時の症状です。
逆に、出だしがのろい症状は、ガソリンが濃い時の症状です。
とりあえず、前回ガソリンを薄くするためにいじったスロットルニ
ードルの位置を元に戻します。
でもそれでは、元のガソリンが濃い症状に戻るだけ、で、アイドリ
ングスクリュー(低回転時の空気量調整)を少し緩め、ガソ
リンが薄くなるように調整します。
で、試走
走るまでもなくモクモクと白煙。ガソリンが濃くガソリン内のエンジンオイルが煙ってます。
この2サイクル独特の症状を放っておくとマフラーが詰まります。
走ると、回転が下がりにくい症状は直っているものの、以前ほどではないですが、出だしが悪くなっています。
ニードルの位置はガソリンが薄いセッティングのほうが良いみたい。であれば、止まっているときの回転を下げ
るだけにしとこう。そう思って、アイドリングスクリューを締めこみました。
で、再び試走。おっといい感じじゃないですか、問題はほぼ解決したようです。

アイドリングスクリューは緩めれば、アクセルを戻した状態で更にスロットルが閉まり、緩めればスロットルが
開く仕組みです。よく考えればガソリン量とともに空気量も変わるので、先程の緩めればガソリンが薄くは勘違
いだったようです。

これ以上良くするには、他の部分に手をつけないといけません。十分、十分。古いバイクですから。
BJ50より加速も最高速も良いし、ブレーキの効きも秀逸です。とりあえず色々やった再生作業はひと段落。

あとはタイヤ交換をしたいところですが、冬も近いのでタイヤ交換を自分で行なうのは、来年暖かくなってから
ですかね。

メーター部も、カビみたいのが生え
てたので、外して綺麗に拭きました。

いよいよタイヤ交換! 未知への挑戦といった感じです。
それでは、タイヤ交換作業記録へ
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細かい部分も色々直しました。


デカールがギタギタだったのと、大きな傷もあり、フロントカバーは磨いて塗装し直しました。
でもってデカールはカッティングシートで自作



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