しばらくバイクに乗ってませんでしたが、2008年夏、近所の足に原付でも購入しようかと思ったら、驚いたことに2007年
11月の排ガス規制強化以降、国内バイクメーカーは2サイクルの生産から撤退してたのですね。 調べたら、都内への通勤経路の
途中に新車在庫を持ってるバイク屋を発見。千葉から東京まで行き、なんとか2サイクルの原付スクーターを購入しました。
何故、2サイクルかって、そりゃ4サイクルの原付ではいくら何でもあまりにも非力でしょ。
リアサスペンション交換で、乗り心地向上!
ヘッドライトが暗い。で、バルブ交換しました。

快速 YAMAHA BJ50 整備記録 その1

ヘッドライトは30W。 ちょっと暗いんですよねえ。
朝早くと夜の使用が主なので、安全の為、明るいヘッドライトは必需品です。
で、探すと、30Wでも50W並みなんて製品がぞろそろ売ってます。
ホワイトブルーという色温度(4700ケルビン)を高くした製品に決定。 値段も2000円ちょっととお手頃価格でした。
夜走ってみると、何か、倍くらい明るい感じです。
安心して走れます。
このバイク。路面の段差を拾うとかなり乗り心地が悪く、底付きする感じなんです。
で、社外品に交換することを検討。ぴったりの長さのが無かったのですが、10mm短い230mmの製品を購入。
タイのYSSというブランドの製品なのですが、ネットで購入しました。
BJって、ベーシックジョグの略なんです。
台湾ヤマハ製の廉価版。
乗ってると結構、廉価版らしい部分があります。
ちょっとずつ直すしかないですね。

後ろに写っているのは数か月後にカミさんの実家で
発見したスズキHiupRです。
交換してみると、別のバイクかと思う乗り心地。
多少の段差も、マンホールのフタももう平気。
快適で安全なバイクになりました。
びっくりしたことに、純正品にはダンパーがないのです。
オイルも空気もガスも入ってなく、単なる鉄の棒で上下をつないでます。
これじゃあ、乗り心地が良いわけないですね。さすが台湾製。
上がYSS製、
下が純正品です。
こんなステッカーが
2枚ずつついていました。
何か調子が悪いので点検・清掃でもするかと・・
1年近くたち、梅雨になったら何か吹き上がりがイマイチ。(この原因は10年後にやっと判明・・長いなあ)
スピードは出るのですか加速が悪いのです。
こんな時、疑うのは、ウェイトローラー、Vベルトの磨耗。 点火プラグの異常、エアクリーナ、マフラー等。
でもまだ新車から走行1000kmちょっと。1年たったとはいえ、新車に近い状態。
まあ、全部点検してみましょう。
まず、キックレバーと黒いプラスチックカバーをはずし、その後、
銀色の鋳造金属のカバーをはずしました。
銀色のカバーをはずすネジの固いこと。・・・・13本中、12本なめちゃいました。
まあ、最初からヘクサボルト(六角)に換えるつもりなので、乱暴にやりました。
左がドライブフェイス側、つまり、ウェイトローラーのある側。右がクラッチ側です。
目視では、多少Vベルトのゴムかすがついている他は
異常なし。でも、走行1000kmでも結構カスが出てい
るのには驚きました。

ドライブ側のプーリーをはずして、ウェイトローラーを点
検しよう
かとも思いましたが、特殊工具がないとダメな
ようで、工夫してみてもやっぱりダメ。
まあ、ウェイトローラーが磨耗する走行距離でもないの
で、 次の機会に点検・交換することとして、Vベルトが
接する部分の清掃を実施しました。
組み戻す際に、舐めてしまった左側のボルトに換えて、
ヘクサレンチ対応のボルトに交換しました。
今後の整備性が格段に向上するでしょう。
左の写真では判りにくいですが、
こんな感じになりました。
こんな感じで、ガレージに店を広げちゃいました。
エアクリーナーの清掃と、
点火プラグ交換もしちゃいました。
で、治ったかって、いいえ、スピードは出ているのですが、加速にキレがない。
そんな感じはそのまま。
思うに、季節(気温、湿度)のせいか、ガソリンの質が悪いのかと思えるような感じです。
一般的には夏はガソリンが濃いめになるそうですが、まあ、走れはしますので、しばらく
様子を見ることにしました。
やはり気になるので、工具を買ってウェイトローラーを点検しました!
暑さのせいかと納得する前に、もう少しつっこんだ整備をしようと、
ドライブフェイス部の分解に必要なプーリーホルダーを購入。ウェイトローラーの点検清掃を行いました。

これがプーリーホルダー。併せてウェイトローラー用のモリブデングリスを購入。
モリブデングリスには2種類あって、通常使用には二硫化モリブデン、レース用に
は有機モリブデンとなっていましたので、一般向けを購入。
こんな感じで使用。
回転しちゃうのを抑えながら、
中央の17mmナットを緩めます。
あとは、順番にはずすだけ。
一昨日、ボルトを代えてますので、簡単に緩みます。
どんどんはずします。
ウェイトローラーは、走行1000kmでも若干の減リは
ありました。まあ許容範囲。グリスが切れているので
一個ずつ清掃してから補給。
分解と逆の順番で組み上げて終了。
まあ大きくは変わりませんね。
やっぱり、切れがないのは暑いせいかな。
やっぱ加速がいまいちのような気がして、CDIを交換!
純正のVベルトです。異常なし。
点火系チューンの王道、CDI交換です。
左が純正CDI。
右がPOSHのスーパーバトルCDI。
フロントカバーをはずすとそこにCDIが。
左の純正をコネクターをはずして右のように入れ替えるだけ。
交換後の試走結果。
吹き上がりは谷がなく、かなりシャープに。最高速もUPした感じです。
ところが、パワー感はやはり感じられません。エンジンに無理をさせている感じです。
やはりこの年式(2007=2スト最終)の希薄な燃料セッティングが原因でしょうか。

しかし夏が過ぎ気温が下がってくると、明らかにパワー感が出てきました。CDIの効果が実感できます。
この後、冬が来て、低気温時のアイドルが必要以上に高めになる現象が発生。エンジンをかけてちょっとだけ暖気
して走り出すのですが、10分くらいたってもまだ暖気してるかのような高いアイドリングです。オートチョークが壊
れたかと思うような雰囲気。

で、次の夏が来ました。今年は性能UPのまま真夏となりました。馴染んだのかな。と思える雰囲気。CDI は電気
回路ですから時間とともに馴染むようなものではないはずなのですが。
・・・この時はそう思ったのですが、夏にパワー感がない症状は毎年繰り返します。ガソリンの濃さを変えてみようか
とも思いましたが、BJのキャブは簡素化され、ニードル位置も固定です。吸排気を変えたわけでもないのに、メイ
ンジェットをセッテイングするのも面倒ですしねえ。

あっ、そうそう。ウェイトローラーのグリスは切れてい
たわけではなく、ヤマハはノーグリス、ホンダ、スズキ
はグリス使用の仕様となっているそうです。
色々探して、ガレージの狭いスペースへの駐輪時の取り外しも考慮し、着脱式のしっかりしたもの
イタリアGIVI製にしました。・・・・・しかし、それが苦労の始まりでもありました。
ヤマハやスズキが純正にしているGIVI。
リアBOX界(?)の王道のようです。
確かに、見た目の質感だけは立派です。
リアキャリアにベースを取り付け、このベースにBOXを装着する仕組み。
問題その1。
実はこのベースへのBOX装着が困難。脱落防止のため遊びがなく、中々付きません。
そのつどシリコンスプレーで潤滑し、10分位格闘しなくてはなりません。
販売店いわく、不良品ではないので、なじむまで我慢してくださいとのこと。
・・・・おいおい。
駅への駐輪時に使いやすいよう、こぶりな
26リットルタイプを選択。
ヘルメット1個程度のスペースがあります。
問題その2。
このロックボタンがなかなかくせもの。
矢印の位置を強く押してパチンとロックしないと、いけません。
矢印以外の位置だと、きちんとロックされず、開かなくなります。
そもそも、ボタンを押すのではなく、パチンとはめ込むという動作がわからず、
販売店に不良品として苦情を言ってはじめて、操作方法が判明。
説明書を何度見ても分かりませんよ。これ。
説明書内のQ&Aに、故障ではありませんと書いてあるくらいです。
1ヶ月使っても、ベースへの装着はなじみませんし、
駐輪場で、蓋が開かず、電車に乗り遅れることも度々です。
ロック不良時の蓋を開くコツは覚えましたが。高かったのになあ。
まあ、レインコートはちゃんと入ります。
・・・結局1年くらいしたら、慣れましたけどねえ。
初夏の調子悪さに対応 (エアクリーナー清掃、イリジウムプラグ化)
さて、暑い日々が来ると、BJは再びパワー感がなくなりました。
速度は十分出ているのにアクセルのつきが悪くシャープ感にかける感覚。そして夏なのに暖気しないとエンジンがストールします。
数年前にCDIを代えパワー感は増大していたはずなのに・・・・何故なのでしょうねえ?
エンジンストールすることから、原因として思いつくのはオートチョークのセッティングの悪さというか、日本の気候にあってい
ないのではという感じ。BJのオートチョークは蝋(ワックス)の粘度が気温によって変わることで、チョークが効くようになっ
ているようですが、冬には多少暖まってもチョークが解除されず、暑い季節には全く効いていないのではないかと。まあそういう
仕組みのものなのですが。

排ガス規制末期の最後の2ストエンジン車であるBJは、ガソリンを薄くしたキャブレターのセッティングで排ガス規制に適合さ
せているはずで、元来ガソリンが薄めとなる部品を使用し、焼き付き防止のため細かな設定はガソリン濃いめでかつ細かく調整が
できないのだ想像していますが、いずれにせよ極めて許容範囲の狭いジャストセッティングなのでしょうね。
オートチョークは元より、この車両はキャブのニードル位置も固定のため、「夏は薄めに、冬は濃いめに」という基本セオリーも
試せません。メインジェットをセッティングするほどの部品交換もしていませんしねえ。

前置きが長くなりましたが、イリジウムプラグにすれば多少の安定と、アクセルのつきが改善するのではと思い至りました。
ついでにエアクリーナーも清掃しちゃいましょう。ガソリンの吹き戻しがある2ストはエアクリーナーが汚れやすく、放置すれば
吸気量が減ってガソリンは濃いめになるとも聞きますし、まあ常に適切な状態にすべきですよね。
イリジウムプラグの電極の細さが明確に
わかりますよね。
値段が4倍するといっても1300円ちょっと
だし、1本だけですからねえ。

エアクリーナーエレメントは石油で洗うのが安全ですが、
手持ちの石油がないので、ガソリンで洗っちゃいました。
乾かした後、ギアオイルをたらして再び湿らせてから取り付けました。
まあ、それほどは汚れていませんでしたが、ガソリンは黒くなりました。

で、エンジンを始動してみると、アイドリングが安定しています。
アクセルのつきもだいぶましになりました。
というか、若干ですが、低速域でトルクが増している気がします。
今回もDT230同様にイリジウムプラグの効果有り。ということで整備終了。

錆びたマフラーを耐熱塗装しました
マフラーが錆びた原付、よく見かけますよねえ。2サイクルの弱点ですね。
私のBJ50もだいぶ錆びてきました。
ほうっておけば穴が開いて交換が必要になるでしょう。
そうなる前に、耐熱塗装をし直しましょうか。
まずは錆び落とし、水ペーパーとワイ
ヤーブラシで磨きます。
うまく吊るして、
耐熱スプレーを吹き付けます。

取り付けると
こんな感じ。

カバーを付けて終了。

実のところ、
最も苦労したのは、マフラーカバーの取り外しでした。
2本のプラスネジをはずすのに半日以上かかりました。
潤滑剤CRC556を吹き付けては、ネジの頭を叩いて染みこませ、
マイナスドライバーをハンマーで叩き込みながら緩めるのを繰り
返しました。

ネジの頭を火で炙るのも手なのですが、カバーはプラスチックな
ので、できません。で、最後まで回らない1本は、半田ごてで温め
て、緩めるのに成功。
当然、ヘクサレンチ対応の六角穴ボルトに交換しました。

いつも思うのですが、何故最初から、ボルト・ビス類を六角ボルト
か六角穴ボルトにしないのでしょうね。たいしたコストでもないのに。
わざと舐めやすいプラスネジにして、自分で整備しにくいようにして、
整備に出させたいのでしょうかね。


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まだ4000Kmちょっとですがタイヤ交換+再びマフラー塗装
タイヤの山が無くなってから半年以上待ってました真夏の暑い日、タイヤのゴムが柔らかくなる真夏が素人タイヤ交換
に最適な時期なのです。 でも本日の最高気温は37度、ちょっと暑過ぎ。熱中症にならないよう休み休み作業しました。
まずは、マフラー、ホイールの順でタイヤをはずしていきます。

今回使うダンロップD306
通販で1800円位でした。
早速はめ込みます。
バールを使ってビートを落とした後は、マイナスドライバー二本でさくさくとタイヤをはずします。
タイヤがホイールに入ったらポンプで空気を入れます。
がっ、何とあとっちょっと
というところで、うまくいきません。
タイヤが思ったより堅かったみたいで
ビート部分がきちんと広がってくれない
のです。
あきらめてガソリンスタンドで空気を
入れました。
バコンっという音とともに完成。
交換前にはしばらく詰め物をして
広げておくべきでしたね。
ホイールを塗装した上でリアアクスルにはめ込みます。 ついでにギアオイル交換とエアクリーナー洗浄も実施。
完成!! タイヤのラインがまぶしい!
実は、
前回のマフラー塗装から数年が
たっており、今回も再び錆びたマフラーを塗装しました。
詳細は前項記事と同じなので割愛します。
ビートクリームの代わりに
石鹸を塗り
たくってあります。
BJ50のエアクリーナーエレメント
は新車時に油が車体下に滴るほ
どに油でべとべとです。
が、前回ガソリンで洗浄後、軽く
エンジンオイルをつけた程度にし
たので、今回は台所洗剤で洗浄。
但し、最近流行のオレンジ系は強
すぎるので避けました。










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写真では分かりにくいですが、プラグはよく焼けています。
通常のプラグ