自分の覚えとしての整備記録。まだまだ続きます。
DT230 LANZA 整備日記2!
by Amadeus Facory
バッテリー交換に併せて、ソーラー充電器用カプラーを取り付けました。
上面に栓のある開放型バッテリーは充電時に発生するガスを栓を抜いた穴から放出します。密閉型バッテリーは発生し
たガスを内部で吸収する仕組みですが、充電電流が大きいと吸収が間に合わずバッテリーを壊してしまいます。
バイク用密閉型バッテリーは特に容量が小さいので小さい電流が充電の必要条件なのです。
また我が家のスクーターHiupRに使用しているのは密閉型ですが、完全密閉ではなく、ガス放出弁のついた制御弁式
バッテリーです。
完全密閉型(シールドタイプ)は縦にしても横にしても液漏れしないので、転倒が想定されるオフロードバイク向きです。
頻繁に乗らないバイクのバッテリーは気づくと弱ってます。であればと家にあったソーラー充電器をバイクに使おうと。
バッテリーは12V密閉式、容量は6Ah。バッテリーを痛めないためには0.6A以下の電流で充電するのが望ましい
とされています。そしてこのソーラー充電器は最大でも0.18Aという小さな電流の為、繋ぎっぱなしでOK.。
充電用カプラー(ソケット)を自作し、バイクに常設にしました。調子いいですね。
追記)このソーラー充電器を常時バイクに接続したおかげで、GSユアサの台湾生産のバッテリーは6年程度経っても問
題なく使えています。
今回購入した充電器は、定格出力0.8Aで、密閉型6Ahにはまだ電流が
大きいのですが、バイク用、車用に切り替えでき、またトリクル方式という、
定期的にバッテリーの状態を確認し、満充電が近づくと電流を小さく下げ、
満充電で電流をカットするタイプなので、使用しているバッテリーに補助的
充電を行い、100%の充電状態にすることが可能です。
追記)
このBALというメーカーの充電器、2000円台半ばと安かったのですが、2
か月ほどで故障、修理に出すと新品がきました。
その後何年も使いましたが、ある日ご臨終。30年前のちゃちな充電器は今
でも使えますが、電子回路のあるものは寿命がありますね。
タイヤにひびが割れが出てきていたので、交換です。
LANZAは手に入れた時より、ブロックパターンのD605を装着していましたが、山も少ないしそろそろ換え時
かなと思っていたところ、ひび割れを発見!原付のタイヤ交換には成功しましたが、さすがに21インチともな
ると無理。たまに行くライコランドに問い合わせると前後同時交換だと工賃も3000円ちょっと、タイヤの価格も
ネット価格と大差はないことも発見。では頼むかとタイヤを物色。オフロード走行は皆無なのでD604を選択し
ました。ちょっと迫力に欠けますが、グリップも持ちもD605よりは良いらしいので決定。
ネジが脱落・・・・! 2ストの宿命か?
チェーン周りがうるさいと思ったら、なんとスプロケ付近のビスがない。チェーン点検の際、ドライブスプロケ周りに何
やらカタカタ動く不安定な部品が、ネットで部品検索すると、本来はビス3本で固定されているはず。ドライブスプロケ
のカバー取り外してみると、ありゃりゃ、1本もない。おいおい。
サイズの合うステンレスビスを買ってきて、取り付けました。ロックタイト等のゆるみ止めを塗布しようかと思いました
が、永久固定用はあるものの、ちょうど良い堅さのものがなく、あとあと緩めることが可能なボンドG17をごく軽く塗っ
て済ませました。昔からよく使う手です。
3本ともありませんねえ。
こんな部品です。なんの部品かわかりませんが。
手持ちの長いビスで
ビスのサイズと、固定方法を確認。
3本きちんと固定し、
カバーも装着。
チェーンとスプロケもアップで見ると汚らしいですねえ。換え時なんでしょう。スプロケは前後とも、もう少し使えそうな
気もしますが、気持ちよく走るために交換しようかと。今ついているのは、リアはAFAM。おっと標準の428ではなく、
520ですね。EK520SROの刻印があります。
で、色々調べて、純正丁数のXAMの前後スプロケに、適正なリンク数にカット済のクリップジョイント式シールチェーンが
セットになったものを発見して購入。フロント16T、リア55T、428の132リンクです。値段も安かった。
自分で交換するつもりなので、ついでにトルクレンチも購入しました。あとはチェーンカッターが必要かな。
フロントスプロケは YZ85、ベルガルダヤマハTZR125と共通、
リアスプロケは DT125R、TT250R-RAIDと共通なんですね。
近所のアストロプロダクツで、20−110Nm、9.7mm(3/8)
角のトルクレンチを購入。これ、チラシで発見しセール期間を待
って買いました12.7mm(1/2)角のほうが良かったのですが、
柄が長くごっついのしかなくて。
チェーン、スプロケ交換は必要かも
そうそう、点検ついでにじっくり見ていると、フォークブーツが折り目で、
何箇所か裂けてました。純正を調べると、赤は2本で7000円超。高!
代替品はないかと調べると、ありました。プログリップの大をLANZA
に使用している方が。
2本セットで2600円位、迷わず購入。整備のついでがあるときにでも、
交換します。
実は部品購入から3年経っちゃったけど チェーン、スプロケなどを交換
ある日ちょい乗りしているとパキーン、ガラガラと妙な音が、おっとチェーンスライダーが経年変化で欠けた。
いよいよチェーン、スプロケの換え時か。・・でスライダーを購入。おっとネット情報より2000円値上がりし
て7000円弱。経年変化で割れるようなプラ製なのにいくらなんでも高いけどまあ仕方ない。
ついでに錆びていたリンクの部品(ユニオンボルト、カラー)も交換するか。
・・・ええい、オイル交換、冷却水交換、前後ブレーキフルード交換、フロントフォークブーツ(蛇腹)交換も
しました。
古いチェーンはチェーンカッターでピンを抜いて取り外して、クリップ接合式の新しいチェーンに交換。
古いのは520サイズでしたが、標準の428で揃えました。右のスプロケが新品。何か古いほうが凶悪な感じ。
ブーツはフォークをはずさないと
交換できないんだよねえ。
まあ、ブレーキフルードも交換す
るからいいか。
フロントマスタシリンダー蓋のビスっていつも固着してるよね。
愛用のT字ドライバも、欠けた後中々売ってないし、アストロ
プロダクトで聴いても何それって感じ。で、ショックドライバー
約1500円を購入。・・・おっと一発で緩みました。
リアは結構濁ってました。交換して良かった。
フロントほど気にしてないだけに要注意だよね。
ニップルが錆びてたし。
これがサスのリンクロッド
を固定しているるカラーと、
ユニオンボルトね。
新しいクリップのピンも圧入式
だったので、チェーンカッター
をうまく使って圧入しました。
密閉型バッテリー用に「トリクル式充電器」を購入。
山も減り、ひび割れた
ブロックパターンのD605
オンロードで格段にグリップの良いD604
しかし、割れたれたスライダーはすぐ外れたけど、新品が入る隙間がない。どうせサスリンクの部品も交換
するのだからとリンクをはずして、スイングアームのピポッドボルトもはずして隙間を拡大。はまりました。
スライダー交換
チェーン・スプロケ交換
フォークブーツ交換
前後ブレーキフルード交換
旧車(?)故、タンクの錆には悩まされます!
フロントブレーキのリザーブタンクの窓から液漏れが!
純正ハンドルガードを装着
キャブレターのオーバーホールに着手
少しイメージを変えようと思い、ハンドルガードを物色。
とはいえ、ステーをつけてゴツゴツして重々しい外見になるのも気が進まず、ブレーキレバー取り付け部に共締めできる
ヤマハ純正品をつけてみることに。ちょっとでかいですが、ピタッとついている感があり〇。
ブレーキホースも変えた後の写真ですが、ピタッとはまっています。
さすが純正部品。。
フロントブレーキのマスタシリンダー一体型のリザーブタンクって長く使うと塗装がはがれてきます。手入れをしながら使っていた
ある日、おっとレベル確認窓からブレーキオイルが滲んでいるじゃないですか。ホンダFTRの部品(45515-MA6-006)流用で窓部分
のみの交換も可能なようですが、結構使いこんでいるので新品に交換しようかと。・・・おいおい、また値上がりして1.3万弱もす
るではないですか。で、色々調べて、セローの最新型(当時)のリザーブタンク(5XT-2583T-00)が使えることを発見。新しい部品
は安くて何と7千円弱。ちなみに2018年型のセロー、トリッカーも同じ部品番号です。
併せて、フィーリング向上を期待してACパフォーマンスのメッシュ製ブレーキホースに交換することに。ACパフォーマンスでは
車種別に作ってくれており、サスの伸び縮み時にこすれて痛まないようカバーがついています。
で、装着したところ、車高を下げるため、サスの突き出しを多くしていたために、ホースが長くて違和感が。サスの突き出しを元に
戻しましたよ。もう車高にも慣れてるし。
リザーブタンクは若干背が高くなり、窓の位置が低くなりましたが問題なし。
ブレーキホースのメッシュ化によるフィーリング向上は・・・あれっ、全く変わりありません。おいおい。
なお、ガソリンコックからも滲みがあったので、コックの根本とコック部分のパッキンを交換しましたが、作業中の写真を撮り忘れました。
旧車に乗っている皆さんはガソリンタンクの錆に気を使っていますよね。内側をコーティングしてしまえばよいのでしょうけど、
そろそろ製造から20年経つこのLANZAはキャップ付近の隙間に若干の錆が出ます。
対策として、常に使用後は満タンにし、キャップ付近には2ストオイルを塗っていますが、ガソリンを入れすぎると暑い日に噴き
出すこともあるのですよねえ。
で、ガソリンに混ぜると揮発してタンク上部の隙間の錆止めができるというBULLFlog社のフューエルシステムなる防錆剤
を使用してみました。3500円もした割にはほとんど効果がないような気もしましたが、それも使い切ったので、ネットで調べ
ると販売をやめてました。やっぱり効果が無かったのでしょうね。
で、燃料の洗浄剤(劣化した燃料の回復効果)なるものが各メーカーから発売されていることを発見し、AZ社のFCR−062
なるものを購入し使用してみました。2ストは5リットルにつき5mlとのこと。
・・・・錆止め効果はありますね、これ。 最近若干調子が悪いキャブの洗浄効果もありそうだし。
何度も言うように純正部品はどんどん高価になり、ニードルバルブ(フロートバルブ)くらいは交換したいなと思っても6千円近くします。
前に検索した際は2600円くらいだったのになあ。そろそろキャブを分解清掃したいなと思って調べてみるとDRCよりオーバーホール用
のリペアキットが純正のニードルバルブくらいの金額で販売されており、即ポチってしまいました。
しかしLANZAは噂どおり、キャブを取り出すのに苦労しますね、エアクリーナー外して、バッテリー外してそれからですよ。
最大の困難はアイシング防止用の2本の冷却(というか暖房)用ホースが固着していたことでした。ホースのクリップも異様に硬いし。
オーバーホール後、LANZAは復調しました。いい感じです。重々しくなっていた加速は、本来のドッカーンという加速に戻りました。
ちなみにLANZAなどで使用するTM系のキャブのパイロットジェットのホースの中にあると噂されるオリフィス(ジェットのような部品)は
外した古いホースにも、新たに取り寄せた純正部品の中にも入っていませんでした。
だってこのTM30はパイロットジェットがホルダーの根本に埋め込まれているので、それに加えて更にホース内に流量を調整する部品を仕込む
のも何か変ですよ。もちろんオリフィスをホース内に仕込むTM系キャブも世の中にはあるのでしょうけどね。
DRCのキットにはパッキン類も同梱されていましたが、スロットルカバー部およびフロート室のパッキンは入手済だった純正品を使用しました。
またキットに同梱されていない部品は純正品もしくは類似品を購入しましたが、パワージェット部につなげるΦ3mmのホースってピンクのチャチ
なのしか市販されてないですね。取り合えず耐油性のピンクホースを使用し、後に2層耐油ゴム製の純正部品を購入しましたが、たった14cm位
で9百円弱。おいおい。またキットに入っていないパワージェット用ホースのホルダーをドライバーで壊してしまったのでこれも純正部品を注文。
実はキャブ外部が結構汚れていたものの、内部は思ったよりきれいでした。
ニードルバルブにも段付きはなく、清掃して再使用することにしましたが、ホルダー側のOリングタイプのシールが劣化していたのでキットの同梱
品を使用。代わりにキットのバルブ用には別のOリングを購入しました。このOリング、純正部品でOリングのみの販売はなく、耐油性能および太
さが合うものを探すのにかなり苦労しましたが、NTB製で、ずばりフロートバルブ用でジャストサイズ(外形Φ11mm)のものがありました。
パッキン類も含めて各種部品を交換し、油面は2〜4mm、エアスクリューは1と1/4回転戻しの設定を守り、アイドルスクリューは1/2回転
戻しですが、分解した際、どう考えてももっと戻してあったし、キャブ装着後でも調整できるので、こちらは後ほどきちんとアイドルし、低速〜中
速にうまくつながる状態に調整しました。
パワージェット用の
ホルダー(真ん中)とホースね。
現状、未交換。
キット同梱のパッキン
DRCのリペアキット
プロスキルサイレンサーのグラスウール交換
購入してから14年位経つLANZA。サイレンサーの清掃をしようかと。
まずはグラスウールとマフラー
用の耐熱シール剤を準備。
デイトナのLサイズがジャストサ
イズとの情報を入手し、早速購入。
サイレンサーを取り外し、
マフラー側のビスを六角
レンチではずしました。
シールにCRCを吹いてからカッターで
切り、プラハンマーでエキパイのボルト
止め用の金具を叩いてカバーを外します。
グラスウールは巻いてあるだけだったので、カレンダーを広げるように外しました。
まあまあ汚れています。
カセット式バーナーで焼いてワイヤーブラシで磨いてから、グラスウールをあまり締め付けずに巻いて、
ステンレスワイヤーで固定。接続部にシール剤を塗ってから元に戻しました。
構造上、排気の抜けには関係ありませんが、
そこそこ汚れてますね。